LAICHIブログ

〜新米看護師の雑記帳〜

糖尿病の方、足に異常を感じていませんか?

こんにちは、LAICHIです!!

糖尿病について解説をしていましたが、1つ忘れていました(汗)

私の中ではかなり怖いなあと感じるものです。

今日は”糖尿病足病変”について解説していきます。

 

 

 

 

 

 

①糖尿病足病変とは?

神経障害や血流障害あり、そこに外傷や感染が加わることで多彩な病変をきたすものです。

進行すると最悪の場合、下肢の切断も必要となってくるので早期発見と早期治療がとても大切になります。

 

 

②どのようにして起こるの?

糖尿病になると

神経障害

血流障害

易感染(感染を起こしやすい状態)が起こりやすくなります。

 

●神経障害

温覚、痛覚の障害により怪我や熱傷をしても感じにくく悪化させやすいです。

また触覚の障害や運動障害により荷重のかかる場所に障害を生じやすくなります。

●血流障害

糖尿病の方は下肢閉塞性動脈硬化症や血栓が起こりやすいです。

その結果、局所の血流が障害されます。

血流の減少により、酸素や栄養が届きにくく、傷が治りにくくなります

 

 

③症状は?

初期症状は以下のものがあり、多彩です。

・足趾の変形

・爪白癬

・胼胝(たこ)

・乾燥、亀裂

・靴ずれ

そんな足病変に細菌が感染すると蜂窩織炎(炎症)を起こし、病変の悪化を招きます。

時に壊疽や壊死性筋膜炎など重症な感染に繋がります

 

●潰瘍、壊疽

感染などをきっかけに傷が悪化すると潰瘍(皮膚の欠損)や壊疽(壊死)が起こります。

血流障害があると急激に壊疽に陥ることもあります。

 

 

④治療は?

治療には以下のものがあります。

 

●局所治療

 ・デブリードマン⇨壊死組織に除去

 ・ドレッシング⇨保護

感染症治療

 ・抗菌薬投与をします

●血流障害治療

 ・薬物療法⇨血管拡張薬、抗血小板薬、抗凝固薬

 ・血行再建術⇨血管内治療、バイパス術

●免荷

 ・創部に体重をかけないという方法⇨安静、松葉杖の使用など

●全身治療

 ・厳格な血糖値のコントロール

 ・浮腫、心不全、腎不全、栄養状態などのコントロール

このような治療を行なったとしても改善がなければ、足の切断に至ることがあります

 

 

⑤フットケアが大切です

個々の患者により必要なケアが異なるため、診察・指導を受けてください。

例として

・禁煙⇨タバコは血流を低下させます

・毎日の足のチェック⇨異常の早期発見

・足にあった靴を履く⇨靴擦れを避ける

・爪を短く切る⇨深爪など傷を避ける

・熱傷に注意する⇨感染を起こしやすいです

 

 

このように糖尿病足病変は足の切断に陥る可能性があったりと大変怖いです。

私も手術室時代に何度か下肢切断術に立ち会いましたが、患者さんのことを思うと未定られませんでした。

糖尿病の方は早期発見・早期治療のためにも定期受診日々の生活管理を大切にしてください。

 

以上、LAICHIでした。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございます!!

糖尿病については他にも掲載しているのでご覧下さい。

 

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