糖尿病の薬(経口血糖降下剤)
こんにちは、LAICHIです!!
糖尿病について解説しています。
今日は糖尿病の薬(経口血糖降下剤)について解説していこうと思います。
①経口血糖降下剤とは?
食事療法や運動療法が行われているにもかかわらず、血糖値のコントロールが十分にできていない2型糖尿病の患者さんに行われる薬物療法です。
薬剤の種類には様々あり、合併症や副作用を考慮して選択されます。
②経口血糖降下剤の種類
主な経口血糖降下剤について説明します。
まず経口血糖降下剤には
●糖の排泄や吸収を調節するもの(糖吸収、排泄調節系)
この3つがあります。
さらに細かくしていきます。
●インスリン抵抗性改善系の薬剤には
・ビグアナイド薬⇨肝臓での糖の新生を抑えるもの
・チアゾリンジン薬⇨骨や筋肉でのインスリン感受性を改善するもの
●インスリン分泌促進系の薬剤には
・グリニド薬⇨より速やかなインスリン分泌を促進し、食後の高血糖改善
・DPP-4阻害薬⇨インスリン分泌促進とグルカゴン分泌抑制
※グルカゴンとは血糖値上昇に関わるホルモンのこと
●糖吸収、排泄調節系の薬剤には
・α-グルコシダーゼ阻害薬⇨炭水化物の吸収を遅くする、食後高血糖を改善する
・SGLT2阻害薬⇨尿へのブドウ糖排泄を促進する
インスリンを分泌しやすくしたり、糖の吸収を抑えるなどして、血糖値を下げるということですね!
③副作用
薬には、その薬が目的とする作用とは逆に発生する副作用があります。
経口血糖降下剤にも様々な副作用があります。
ここでは代表的な2つの副作用を紹介します。
●低血糖
血糖値が下がりすぎてしますことです。
症状としては
・冷汗
・顔面蒼白
・頻脈(脈が早くなること)
・振戦(指などが小刻みに震えること)があります。
薬が多すぎたり、食事量が少なかったり、激しい運動をすることが原因になります。
●体重増加
血糖値が低下することで空腹を感じます。
その結果、食事量が増加し体重が増えてしまうというものです。
特に低血糖には注意が必要です。
血糖値が下がりすぎると、意識が朦朧となったり、昏睡状態になってしまいます。
普段からブドウ糖などを持ち歩いて、緊急時に備えておくようにしましょう。
食事療法や運動療法についてはこちらで解説しています。