LAICHIブログ

〜新米看護師の雑記帳〜

お腹が痛い!ガスも便も出ない!それって腸閉塞では?

こんにちは、LAICHIです!!

先日腹部疾患として”虫垂炎”を勉強しました。

 

laichi04.hatenablog.com

 

 

今日は”腸閉塞”、一般的に”イレウス”と呼ばれている病気について勉強していきます。

 

 

 

 

 

①腸閉塞とは。

腸閉塞とは、腸管内容物の通過が障害された状態です。

 

腸閉塞は、病態によって4つに分けられます。

 

共通の症状は

排ガス(オナラ)の停

排便の停止

腹部膨満

嘔吐

脱水

などがあります。

 

 

②腸閉塞の分類

腸閉塞は

機械的イレウス

機能的イレウス

の2つに分類されます。

 

機械的イレウスは腸管が機械的(物理的)に閉塞した状態をいいます。

機能的イレウス腸管の運動麻痺により腸内容物が停滞した状態をいいます。

 

そして、機械的イレウス

単純性(閉塞性)イレウス

複雑性(絞扼性)イレウス

の2つに分類されます。

 

つまり、単純な物理的閉塞なのか複雑な物理的閉塞なのかということになります。

 

機能的イレウス

麻痺性イレウス

痙攣性イレウス

の2つに分類されます。

これは麻痺による腸管運動の低下なのか、痙攣による腸管の収縮なのかということになります。

 

 

単純性(閉塞性)イレウスって?

単純性イレウス

機械的イレウスのうち腸間膜の血行障害がないものをさします。

 

●まず症状として

・間欠的な疝痛

・悪心

・嘔吐

・排ガス、排便の停止

・腹部膨満

・金属音の聴取

・レントゲン撮影にて、二ボー像を認める

があります。

 

●治療は

イレウス管による腸管内容物の吸引と減圧

輸液による脱水と電解質の補正

抗生物質の投与が行われます。

内科的治療では改善がみられない時は”外科的治療”を選択します。

 

 

複雑性(絞扼性)イレウスって?

機械的イレウスのうち、腸間膜の血行停止による腸管壊死を伴うイレウスのことです。

急激な症状悪化が考えられるため、緊急手術が要することがあります。

 

●原因としては

・腸重積症

・ヘルニア嵌頓

・腸軸捻転

などによるものがあります。

 

●症状としては

・急激な嘔吐

・持続する腹痛

・Wahi徴候

・筋性防御

・ブルンベルグ徴候

・白血球の上昇

・血圧低下

などがあります。

 

●治療の大半は

緊急手術⇨絞扼の解除、腸管壊死部分の切除

が行われます。

 

 

麻痺性イレウスって?

腸管壁の神経、筋が影響を受けて、腸管運動が麻痺したイレウスのことです。

 

●原因としては

・子宮外妊娠

・外傷による腹腔内出血

・術後の腸麻痺

・腸間膜血管閉塞

などがあります。

 

●症状は

・嘔吐

・排ガス、排便の停止

・腹痛

・腹部膨満がみられます。

 

●治療は

腹膜炎などの原疾患に対する治療が施されます。

イレウスに対しては単純性イレウスのように保存的な方法を主体とします。

腸管運動を促進するために、ネオスチグミンやメトクロプラミドを投与します。

 

 

 

 

以上が腸閉塞についての内容となります。

看護として携わる際は症状を把握、観察していきましょう。

以上、LAICHIでした。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。