足が痺れてるなんてことないですか?(糖尿病神経障害)
こんにちは、LAICHIです!
これまで糖尿病網膜症、糖尿病腎症を解説してきました。
よければこちらもご覧下さい。
それでは今回は糖尿病神経障害について解説していこうと思います。
①糖尿病神経障害って?
糖尿病3大合併症のうちの1つです。
最も早期に出現し頻度も高いのですが、軽視されやすいため発見が遅れることが多いようです。
高血糖により神経細胞の代謝異常や栄養血管の障害などにより起こると考えられています。
進行していくとQOL(生活の質)の低下や、最悪の場合突然死もありえます。
とにかく恐ろしい病気なんですね!
②症状
症状としては
・感覚障害、自律神経障害主体の症状が出現する”多発神経障害”
・重症化されるまで発見されにくい”無痛性心筋虚血”
・予兆なしに起こる”無自覚性低血糖”
高血糖が長期間持続すると神経細胞の代謝障害や血管障害により神経が障害されます。
これは”感覚障害”と”自立神経障害”に分類されます。
●感覚障害
初期症状は痺れであり、進行すると感覚の低下することで障害物などにぶつかっても気付けず怪我や熱傷(やけど)が増えます。
そしれさらに進行すると血管障害が起こり傷の治りが遅くなります。
そこに感染などが加わることで潰瘍や壊疽をきたします。
●自立神経障害
神経障害の進行により、起立性低血圧などの自律神経障害に伴う症状が出現します。
進行すると、無自覚性低血糖、難治性の便秘、下痢などが出現します。
最悪の場合、突然死もありえます。
●無自覚性低血糖
低血糖になると交感神経が刺激されて、低血糖による症状が出現します。
しかし神経障害があると、この交感神経の刺激症状が出現しないため低血糖に気づくことができません。
その結果、突然の意識消失などの症状が出現します。
③治療
治療の基本は対症療法と進行の予防が中心となります。
つまり完全に元に戻すことは難しいということなんですね。
治療としては
・血糖値のコントロールと生活習慣の改善
⇨軽傷の場合はこれのみで症状が改善することがあります
・薬剤による痛みの管理と代謝の改善
⇨痛み止めやビタミン剤を使用します。
以上が糖尿病神経障害のお話でした。
壊疽などになると切断なんてこともありますので、とても恐ろしいです、、、
日々の生活管理、そして糖尿病の方は定期受診をしっかりと行いましょう!