LAICHIブログ

〜新米看護師の雑記帳〜

過呼吸って怖いですよね、、、

こんにちは、LAICHIです!!

昨日は”肺胞低換気”について勉強しました。

 

今日は”過換気症候群”について勉強していこうと思います。

一般的には”過呼吸”と呼ばれています。

学生の頃、クラスに一人は居たのではないでしょうか?

今日はそれについて詳しく学んでいきます。

 

 

 

 

 

過換気症候群ってなんだ?

体内の炭酸ガス産生量に対して肺胞換気量が大きくなった状態です。

PaCO2が正常値の35〜45Torr以下に低下します。

 

呼吸の調節は

・行動調節系

・科学調節系

・神経調節系

によって行われています。

PaCO2が低下するとこれらの調節系が働き、換気量が低下することなどによって、正常の呼吸へと戻っていきます。

 

 

②原因は?

過換気症候群心理的要因が呼吸中枢を過度に刺激することによって調節障害をきたしている状態です。

そのため行動調節系の影響が大きいです。

 

要因となるものは

●低酸素血症

 ・高地

 ・肺疾患

 

●呼吸器系の疾患がある

 ・肺炎

 ・喘息

 ・気胸など

 

●心血管系の疾患がある

 ・心不全(うっ血性)

 ・低血圧など

 

代謝性疾患

 ・アシドーシス

 ・肝不全

 ・甲状腺機能の異常

 

●精神、脳神経疾患がある

 ・心理的要因

 ・中枢神経系の感染

 ・腫瘍

 ・脳血流の循環不全など

 

●薬物による誘発

 

●その他、発熱や疼痛、パニック発作など

 

精神的なものに加え、呼吸や循環に関わるものが原因となるんですね!

 

 

③症状は?

過換気症候群では様々な症状が出現します。

●呼吸器系

 ・呼吸困難

 ・頻呼吸

 ・胸部不快

 ・絞扼感

 

●脳神経系

 ・PaCO2の低下による呼吸性アシドーシスが起きる

 ↓

 ・低カリウム血症や低カルシウム血症が起きる

 ↓

 ・しびれ、痙攣、

 ・脳血流の低下による眩暈や頭痛

 

●循環器系

 ・頻脈

 ・不整脈

 

●精神系

 ・不安感

などです。

過換気になり、呼吸困難が出現するだけでなく、身体のあらゆるところに影響を及ぼします。

そして呼吸困難や頻呼吸などが精神的な不安感を感じさせます

 

 

④治療は?

過換気症候群を起こした人は混乱している場合が多いです。

そのためまずは、安静と不安感の軽減に努めます。

 

必要に応じて、抗不安薬を使用し、発作の沈静化を図ります。

また必要であれば、酸素投与も行います。

 

日常生活においてアルコールやカフェインの摂取を避けるといった指導も必要になってきます。

 

よく過呼吸では紙袋を使用して呼吸を促す方法を目にしたことがあるのではないでしょうか?

しかしこれは発作後に無呼吸や低換気を起こし、O2濃度の低下を認める場合があります。

行う場合は、SPO2の値をモニタリングしましょう。

 

 

 

 

以上が過換気症候群についての内容になります。

紙袋を使うことって危ないんですね!!

知ることができてよかったです。

 

以上、LAICHIでした。

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。