Basedow病ってなんですか、、、
こんにちは、LAICHIです!!
今日は夜勤ですので昼間から更新です。
先日、甲状腺疾患の方にお会いしたので、今日から少しずつ甲状腺疾患について勉強していこうと思います。
今回は”甲状腺機能亢進症”の”Basedow病について勉強していきます。
①甲状腺ってなに?
甲状腺は喉頭と気管の外側にある左右の葉と、左右の葉をつなぐ岐部からなる内分泌腺です。
形は蝶々のような形をしています。
甲状腺はホルモンを分泌し、全身の臓器や組織に作用します。
主なものを以下に挙げます。
・熱産生作用⇨基礎代謝率を上昇させる
・心臓に対して⇨心収縮力と心拍数を増加させる
・糖代謝に対して⇨消化管からの糖の吸収を促進させ、血糖値をあげる
・神経系に対して⇨脳の発育を促進
・成長の作用⇨身体、脳の正常な発育と骨格の成熟
この甲状腺の機能が亢進した場合の1つをBasedow病といいます。
好発は主に20〜40歳代の女性です。
②症状は?
主な症状は
・精神的高揚
・多汗、暑がり
・血圧の上昇
・眼球突出
・びまん性甲状腺腫
・頻脈
この3つをメルゼブルグの3徴候といい、代表的な症状となります。
・食欲亢進、下痢、腹痛
・ばち指
・手指振戦
・筋力低下
・骨粗鬆症
・前脛骨の浮腫
・体重減少
・過小月経
たくさん症状がありますね!!
甲状腺のホルモンは全身の細胞に作用して代謝を調節しています。
ですでの異常をきたすと全身に症状が出るというわけですね!
③治療は?
・抗甲状腺薬
・アイソトープ治療
・手術による治療
これらが主に行われます。
●抗甲状腺薬
・ほとんどの患者で使用できる
・外来治療が可能
・機能低下症にならない
↓ しかし
・寛解率が低く、治療期間が長い
・副作用の頻度が高い(無顆粒球症)
●アイソトープ治療
甲状腺はヨードを取り込む性質を持っています。
”131I”と呼ばれる放射線を放出するヨード(131Iカプセル)を内服して甲状腺内部から放射線を照射する治療です。
この照射された放射線によって、甲状腺細胞が減少するというものです。
・比較的効果が早い
・確実性が高い
・外来でも可能
↓ だけど
・甲状腺機能低下症のリスク
・Basedow病が悪化する可能性
●手術
・効果が早い
・確実性が高い
↓ でも
・甲状腺機能低下症のリスク
・反回神経麻痺
・副甲状腺機能低下症のリスク
動機や振戦、頻脈といった交感神経症状については対症療法としてβ遮断薬を使用するそうです。
理由)甲状腺ホルモンは体内の交感神経β受容体を介する作用を亢進させるため、この受容体を遮断することで症状が軽減する。
難しいですが、甲状腺ホルモンが交感神経の亢進の作用に関わっていて、その道を遮断してしまうということですかね!
※無顆粒球症
抗甲状腺薬の副作用として現れるものです。(およそ0、4%)
白血球や顆粒球の数が激減し感染症を併発する危険性が高くなります。
抗甲状腺薬使用中は定期的に顆粒球数を測定する必要があります。
Basedow病ってこんな疾患だったんですね!!
びっくりです。
以上、LAICHIでした!!
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。